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一人親を対象とするクリスマス会に、初めて参加した。
きっとこれからは、「母子家庭」という言葉を、たくさん聞かされるだろうと思い、
朝食のとき、息子に説明した。
「お父さんとお母さんが別々に暮らしていて、お母さんと子どもが一緒に住んでいるうちを、母子家庭っていうんだよ」
と言った。
息子はすぐに、横を向いて雑誌を眺め、聞いていないそぶりをした。
聞きたくないんだろうなあ、こんな言葉、と思った。
でも、残ったカレーをうどんにかけて食べながら、
「母子カレ~、母子カレ~」
と、息子は言っていた。
やっぱり、顔をそむけながらも、聞いていてくれたのね!
さて、クリスマス会の最後は、やっぱりサンタクロースからのプレゼント!
メガネをかけた、市内のどこかに住むおじいさんが、白いひげをつけ、赤いサンタの衣装を着て、大きな白い布袋を持って現れた。
同じく、赤いサンタクロースのスカートをはいた、女の子を連れて。
娘はそれを見て、「あっ!うちのおじいちゃんだ!」となぜか叫んだ。
我が子たちも一列に並んで、缶に入ったクッキーのプレゼントを、もらってきた。
それから、サンタクロースへの質問コーナーが、設けられた。
司会をしていた市の職員の女性が、一番早く手を上げた子供を指差した。
「サンタさんは、何歳ですか」
う~む。難しい質問だ!
はて、サンタクロースは、なんと答えるだろうか??
サンタの助手の女の子が、サンタクロースに耳打ちをした。
サンタクロースのおじいさんは、両の手を広げた。
それを見た息子は、「10歳か!」と言った。
それから、助手が答えた。
「101歳だそうです」
ほお~!
息子は、「すご~い!すごい、生きてるね!」と、驚いていた。
「1000年まで、生きられるかなあ」と、言っていた。
サンタクロースのおじいさんが直接答えるのではなく、助手が答えるところに、ミステリアスな雰囲気が出ていた。
また、101歳という微妙な年齢に、私は、とても感心してしまった。
友人たちに、サンタの年齢を話すと、
「う~ん、サンタは150歳って答えたのかな」とか、
「来年は、102歳になるのかなあ!」とか。
サンタも、年をとるのかなあ?
サンタにも、子供時代があったのかな?
大人の心の中でも、サンタクロースって、ミステリアスな魅力的な存在なんだなあと感じた。
娘は、後で、「クリスマスじゃないのに、何でサンタさんは来たんだろう?」と、不思議がっていた。
そういえば、去年は、息子が、
「うちには、2回、サンタが来た!!」って、幼稚園で報告していた。
クリスマスの前に泊まった父親宅で、朝起きたらプレゼントが置いてあったのと、25日の朝に、私が子供たちの枕元に置いたもの。
父親宅でプレゼントをもらってきたのに、ちょっと変かなと思ったけれど、やっぱり25日の朝には、プレゼントを枕元に置いておきたかったのだ。
息子は、「なんで2回、来たんだろう」と、不思議がっていた。
「いい子だったから、お父さんちとお母さんちに、2回来てくれたんじゃないの」
とごまかそうとしたが、合点がいった様子はなかった。
でもサンタクロースを見て、まだ本物だと思っているような6歳の息子の様子に、ほっとした。
いつまで、信じていられるのかな。
なるべく、長く、ファンタジーが続いてほしいな!
外に出ると、サンタクロースの赤い衣装を着たピザ宅配のお兄ちゃんが、バイクに乗って行ったり来たりしていた。
息子も、娘も、気が付かなかったのかな?